OPCEL資格取得について
OPCELという、OpenStack技術者の認定試験があります。
現在行われている試験はバージョン2ですが、自分はOpenStackのバージョンであるKiroをベースとしたバージョン1の頃に受験をし、合格したので、その体験記を記します。
公式ページで紹介されている教材が2つありますが、両方とも購入して読んでみましたが、一方は初心者のための入門編で幅広く、浅く学習を目的としたもの、もう一方は問題集的なものですが、あまり実際の試験とはかけ離れている感じです。
私は仕事でOpenStackのインストール、運用、利用を一通り経験、そして、お客様のシステムとして提供もしてきました。
上記の目線からどのような勉強が必要かを考えてみると以下のようなことが必要であると思います。
- 試験の対象バージョンでシラバスで示されたコンポーネントの役割を理解しておくこと
- 何度か実際に手動でインストールを行ってみてコンポーネント間の関係の理解、そして、コンポーネントの役割の理解を深めること(インストール自体はVirtualBoxなどを使って、身近なPCでもできますのでチャレンジしてみてください)(手動インストールの手順はOpenStackコミュニティのInstallation Guidesにならってみるのが近道です)
- インストール後には、実際に操作を行い、運用としてどのようなことが必要なのか•できるのか、利用者側の視点に立った時、どのようなことが必要なのか•できるのかを実際に試してみること(これらについては、OpenStackコミュニティで公開されているドキュメント(Administrator GuidesやUser Guidesなどを読み込んで、実際に動かしてみるのが良いでしょう))
私の経験では、これらを実際に行い、熟知することで、8から9割程度は正解できると思います。時折、すごい隙間をついたような問題が出ますが、そこらへんは適当に回答すれば良いかと思います。
バージョン1の時の体験談ではありますが、これから受験してみる方の参考になればと思います。
大晦日も散歩
今日は2020年の大晦日。
それでも、日課としている「休日の10,000歩」の散歩に行った。
コースはこんなご時世(コロナ禍)なので、人通りの多くない、いつものコース。
その散歩の後、この間、ネットで見つけた、近所の甘味処に行こうと決心をして、独りで行ってみた。
なかなか独りで新しい店を開拓するのは苦手なのだけれど、今回は、くず餅と久しぶりに甘酒を目的に行ってみた。
お店は石鍋商店。
王子の駅からも近いけれど、裏道にひっそりとあるお店で、行った時は、お土産を買っているお客さんが一人、飲食をしている人はいなかった。
注文をお願いしたところ、今は甘酒をやっていないということで、くず餅のみをお願いした。(甘酒は久しぶりで楽しみにしていたのだけれど…)
くず餅も無難に美味しかった。
たまには、こういう散歩もいいかなと感じた次第。
OpenStackについて
私はSIの仕事をしています。
40歳を過ぎてから社内の移動で初めて技術開発系の仕事に就くことになりました。
そこで初めての仕事がOpenStack(IaaS基盤を実現するOSS製品)を何らかの案件に適用できないかという研究を行う部署でした。
ただその頃のOpenStackはDiabloというバージョン(OpenStackは頭文字がアルファベット順でバージョン名が付けられます)で最初にリリースされてから4番目のバージョンでした。OpenStackは複数のコンポーネント(Linuxでいうところのパッケージ)で構成されているのですが、当時はインストーラーもなく、いくつものコンポーネントを手動でインストールして、設定も細々とやることがあり、動かすまでに非常に苦労するものでした。
特に私はLinuxをさわることもはじめてだったため、非常に苦労しました。
当時のバージョンではOpenStack自体の品質も安定しておらず、欲しい機能も無かったりと、決して痒いところに手が届くようなものではありませんでした。
私は構築、運用、利用の面で様々な調査を行うといったことをやっておりました。周りには、バグを見つけて修正したり、欲しい機能を作ってOpenStackのOSSコミュニティに投稿する人たちも一緒に仕事をしていました。
数年も経つと、OpenStackの品質も徐々にあがり、テスト的に使ってみたいというお客様も現れ始めて、そのような場には、構築、運用、利用に取り組んでいた私がよく駆り出されました。(私がプロジェクトマネージャーの資格をチームで唯一持っていたということもあったのですが)
更に数年経つと、RedHat社がインストーラーを含めたOpenStackをサポート付き製品としてリリースしました。それも最初はOpenStack自体が急成長している途中でした。
これがある程度安定したバージョンになった頃、本格的にお客様のプライベートクラウドとしての案件に適用することになり、私がグループリーダーとなり適用を成功に導くことができました。
OpenStackをある程度しっかりと理解したい場合、ソースコード解析からでは大変ですが、コンポーネントを手動でインストール(OpenStackコミュニティのホームページにコンポーネントごとのインストール手順と全体的にどのような順番でコンポーネントインストールするかの手順書が掲載されています)して、それぞれのコンポーネントがどのような役割をしていて、他のコンポーネントとどのような関係にあるのかを理解するところから始めてみると良いかもしれません。
その上で、どのような運用機能があるのか、どのように利用するのかを理解してみると良いでしょう。
ASDの私にとってのカクテルパーティー効果
カクテルパーティー効果というものがあります。詳細はググって調べてみてください。
事例としては、多くの人でガヤガヤした居酒屋などで雑談をしても、自分の興味のあるの発言は選択的に聞き取れるという効果です。
ただ、ASDの人でこの効果が働かない人がいます。かくいう私自身もその一人です。
飲み会などで居酒屋などに行くと、周りは他のお客さんでうるさいし、自分たちだけでも、大勢の飲み会であれば複数の話が飛び交ったりしています。
でも、私はどの話も聞き取れず、結果どの会話にも参加できないのです。
その時どうしているかというと、とりあえずニコニコして、ひたすら飲み物を飲んでいるといった具合です。
最近ではコロナ禍なので飲み会もないですが、それ以前は飲み会も最低限の会にしか参加しませんでした。
ASDと判明する以前は、なぜ聞こえないのだろう、これが当たり前なのかなとも思っていましたが、現在はASDが原因だと分かり、重要な人間関係を作る飲み会以外は極力参加しないようにしています。
無理して参加しても、ストレスが大きくなるだけで、場合によっては辛くなることもあるので。
お仕事のお話
自分は会社に入社してから約10年間Windows系の基盤の仕事をやってました。
基盤といっても環境を構築したり、アプリケーションのインストーラーを作ったり、ライブラリ管理をしたりと多様なことをやってました。
その後約5年間はサブプロジェクトマネージャーみたいなことをやってました。
入社当初は技術開発みたいなことをやりたかったのだけれど、このような仕事を続けてきました。
ところが、40歳になる頃、突然、技術開発系の部署へ移動することになり、喜び勇んで移動をしました。
そこでは、Linux上で動作するOSSのIaaS基盤であるOpenStackを活用できないかという取り組みを行なっていました。
40歳を過ぎてから初めてLinuxに触れることとなり、最初の1、2年はてんてこ舞い。
歳には勝てず、なかなかLinuxなどの技術が身に付かず非常に苦労をしました。
OpenStackも当時はDiabloという(OpenStackはアルファベット順でバージョンが上がっていきます)なかなか実用には程遠いバージョンだったので、それの環境構築すら難しい(当時はインストーラーさえ無かったので)状況で、多くのコンポーネントを手作業でインストールするようなものでした。
その後、数年経ち、RedHatから実用に耐えられるバージョンがリリースされ、それを採用して、プライベートクラウドをシステムとして使うようになりました。
Linuxに初めて触れてから約10年が経ちました。
その間には、OpenStackの資格OPCEL
を取得したり、パブリッククラウドにも手を出し、AWSソリューションアーキテクトプロフェッショナル
を取得したりしました。
それぞれの試験についてはまた別の記事で書こうと思います。
昨年からは、クラウドとは関係なく、ベアメタル(一般的な物理サーバ)のシステムに携わっています。これもまた、新しいことばかりで50を過ぎて新しいことを始めなければならないのはなかなか辛いですね。
それでも仕事を貰えるだけありがたいと思って、頑張るしかないと、前向きに考えようと思います。
大人の発達障害
私は2年ほど前に発達障害のうち、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。
きっかけは妻から、「あなた、アスペルガーかもしれない」と言われ、会社の嘱託医に相談から始まった。
その後、その嘱託医が行なっている精神科の診療所で診てもらったところ、ASDであることが判明した。
その頃、若干二次障害のうつ病を発症していたことから、軽症のうつ病や睡眠障害などの患者を扱う入院施設へ2ヶ月ほど入院しました。
その入院施設でも先生に診てもらったり、カウンセラーの先生に発達障害の診断をしてもらったりしました。
ここの入院施設では、いろいろなイベントや勉強会などの取り組みもしてくれていて、この間、仕事のことは忘れて、自分のことをいろいろ考えたり、カウンセラーの先生に勧められた本を電子書籍で取り寄せ、読んだりと、ゆっくりした時間を過ごすことができた。
発達障害ということが判明して、一つ安心したことがあった。
会社の昇進試験が意見交換会という形式の討論会で、私は発言をすることがなかなか出来ず、これまで4回もチャンスをもらったのに、結果受かることができなかった。
これはASDの特性としてあるコミュニケーションが苦手ということが起因していることが、ほぼ原因として考えられる。
普段の仕事ではあまりコミュニケーションについて影響はないものの、緊張して、かつ初対面の人たちと討論会を行うという場で、ASDの特性が出てしまったと考えられる。
今後も折を見て、私のASDの特性について触れてゆきたいと思います。
ただし、気を付けていただきたいのは、同じASDでも特徴の出方が人それぞれであるということを認識しておいていただきたいと思います。